こちらミクモ探偵事務所4


「ここまで整った顔だと、逆に不気味だな」

「紘哉さん、それは失礼だよ」

紘哉をたしなめつつ、どこか表情が冴えない羽兎。
焔美が心配そうに彼女を覗き込む。

「大丈夫?」

「大丈夫ですけど……」

「綺麗だよね。だからこそ、シア姫なんだと思うよ」

「……」

紘哉はもう一度シアの周りを見る。

彼女の右手はベッドから飛び出している。
そして、ちょうどその下に落ちている真っ赤な林檎。