「ここまで整った顔だと、逆に不気味だな」 「紘哉さん、それは失礼だよ」 紘哉をたしなめつつ、どこか表情が冴えない羽兎。 焔美が心配そうに彼女を覗き込む。 「大丈夫?」 「大丈夫ですけど……」 「綺麗だよね。だからこそ、シア姫なんだと思うよ」 「……」 紘哉はもう一度シアの周りを見る。 彼女の右手はベッドから飛び出している。 そして、ちょうどその下に落ちている真っ赤な林檎。