「――声掛けても、揺すっても起きないんです」 塔の中の部屋。 先ほどの事件現場と似ているが、こちらの方が全体的に豪華な造りになっている。 泣きそうな顔で状況を話す三津子。 皆の視線は、一つの方向へ向いていた。 天蓋付きのベッドに横たわる一人の女性。 雪のように白い肌。 黒檀のような黒い髪。 そして、血のように真っ赤な唇。 「……本当に眠り姫みたいだね」 羽兎が呆気にとられながら呟く。