* 三津子を追いかけ、辿り着いた先は塔の入り口だった。 高くそびえ立つ塔。 てっぺんからの景色はさぞかし素晴らしいものだろう。 紘哉の思わず身がすくむ。 こういうとき、高所恐怖症と言うものが厄介に思える。 三津子は紘実の方を向き、状況説明を始めた。 「昨日の夜くらいから、シア姫の姿が見当たらなかったんです。 まさかと思い今朝ここへ……」