「と言うか、何でハサミを持ち歩いているんだよ?」 「うーん……成り行き?」 「理由になってない」 鋭くツッコミを入れるも、彼女に反省の色は見えない。 紘哉は小さくため息をついた。 「調べられるのはコレくらいッスね。何か盗られたような感じも無いし」 霞が詩の紙を綺麗に折りたたみながら言う。 彼から紙を受け取り、紘哉も頷いた。 「後は犯人を割り出すだけだが……情報が少なさ過ぎる」