話が変な方向へそれてきている。 嫌な予感が紘哉の体を通り過ぎる。 「だからさ、ここに紘哉さんの血も混ぜてみない?」 「断る」 「えー、拒否権なし」 「傷害罪になるぞ」 「うー……」 羽兎は残念そうに、出しかけた文具ハサミをポケットの中にしまった。 相変わらず、血を見ると変な方向に興奮する性格は直っていないようだ。