「紘哉さん、もう遅いよ」 肝心の羽兎は紘哉の忠告を右から左へと受け流した。 そして、血溜まり部分へ歩いていく。 「この血の量……やっぱりすごいね」 そう言う彼女の表情は、心なしか楽しそうに見えた。 そして、ゆっくりと振り返って紘哉を見る。 「やっぱり人間の血って綺麗だよね」 「……あ?」 「知ってる?静脈血より動脈血の方が綺麗だって」 「……」