そこには確かにちゃんと名前が書いてあった。 【三雲絋哉】 「なんだ。紘哉サン、来てるじゃないッスか」 「……これで確信を持って言える。俺はここに来ていない」 「は?意味分かんないッスよ。ちゃんと名前書いてあるのに」 霞が風船ガムを膨らませる。 紘哉はため息をつき、名前の部分を指差した。 「俺は自分の名前を間違えるほど、ドジでもバカでもねぇよ」