「もしかして紘哉さんがおかしかったのって……」 「……ここに姉貴がいることは前から知っていた。 でも、ここはみんな偽名を使っているから、誰が誰だか分からない。 だから身を隠す必要がある」 「何で?実のお姉さんでしょ?」 不思議そうに羽兎が訊く。 そんな彼女を見て、紘哉は大げさにため息をつく。 「見れば分かるだろ?」 「え?」 羽兎が声をあげた瞬間、ヱリキ足り娘がムギュっと紘哉に抱きつく。