「お兄さん、今すごくイライラしてるよね?」 「そうですけど……」 分かりきったことを言う必要があるのか。 苛立ちながら返事をする。 彼女はニッコリ笑い、水晶を下に置いた。 動く度に彼女の緩いカールが掛かっている金髪が揺れる。 「ワタクシの事、覚えておいてください」 そう言って彼女はピンク色の名刺を取り出した。 それを受け取り、まじまじと見る紘哉。