* 今日も静かだ。 紘哉はチョコーヒーを傍らに、孫紗江のミステリー小説を読んでいた。 羽兎の母親は、娘が危険な目に遭ったことを知っているのだろうか。 そんなことを考えていると、事務所のドアが勢いよく開いた。 「紘哉さーん!!」 元気そうな羽兎の声。 紘哉は本から顔をあげた。 「うるさい。もう少し静かに入って来れないのか」 「退院して復帰したって言うのに、第一声がそれ!?酷くない!?」