「バカバカうっさいなぁ!!」 声をあげるも、まだ声は頭に響いたままだ。 『反論したきゃ、とっとと戻って来いよ』 「どこに!?」 『上だ、上』 言われるがままに見上げる羽兎。 もうここには、ほとんど光が入ってこない。 羽兎は戻ろうと、上に向かって泳ぎ出した。 『行っちゃうの?』 途端に女の子の悲しそうな声が聞こえてくる。 羽兎は振り向き、見えない相手に向かって小さく笑った。