「あたしは……何やってたんだろうな……」 紘哉の隣で夏紀がボソリと呟く。 右肩を押さえてはいるが、支え無しでちゃんと歩いていた。 「ねぇ、紘哉」 「……知るか、そんなの」 ぶっきらぼうに答える紘哉。 夏紀の顔に影が差す。 「分かる事と言えば……こんなにまどろっこしい事をする必要は無かったって事だ」 「……」