「ケイ……お前……」 呆然と彼を見つめる紘哉。 恵一は照れたようにニコッと笑った。 「羽兎さんなら石谷に預けた。後は任せとけって、俺を途中で降ろしてくれたんだ」 「でも拳銃……」 「奇跡的に予備の弾があったんだよ!」 「そうか……」 一息つきたいところだが、まだまだ安心はできない。 紘哉はチラリと夏紀の顔を見た。 「……」 柳眉は険しく寄り、悔しそうな顔をしている。 「ほら、行くぞ」 再び恵一は険しい顔に戻る。 三人は今度こそ、本当に塔を出ていった。