こちらミクモ探偵事務所4


「……」

「その家族が殺されかけてる。どれだけ大変なことか、両親を亡くしたお前が一番分かってるだろ?」

「……っ」

夏紀の顔が険しくなる。
言いくるめられて悔しいのか、はたまた当時の情景を思い出しているのか。

やがて、彼女はか細い声で呟いた。

「だって……普通に会いに行っても、取り合ってくれないと思ったんだもん」

「俺はそこまで悪魔じゃねぇよ」