書いてあることから恐らく、冬也の残したメモだと推測できる。 紘哉は苦々しく舌打ちをした。 「紘哉、何かリンゴから微かにアーモンド臭がするんだけど……」 恵一がリンゴを手にとってじっくり見ている。 アーモンド臭と言われ、思い出すことはただ一つ。 「……青酸カリでも塗ってあるんだろうな」 「おっひゃあ!!」 変な声を上げ、リンゴをその場に落とす恵一。 その目は若干潤んできている。