「羽兎さぁん!!」 恵一も必死で呼び掛ける。 しかし、反応はない。 羽兎を強く揺さぶると、彼女の手から赤いリンゴと一枚のメモが落ちた。 リンゴは一口大に欠けている。 「……」 何も言えない。 頭が追い付かぬまま、紘哉は落ちたメモを拾い上げた。 『俺達の目的は果たされた。彼女は死に、キミは生かされた。 これであの子に許してもらえる。じゃあ……また会おう』