「ひいっ!!」 なぜか恵一が飛び上がる。 細いヒールは、時に凶器になる。 紘哉はそれを思い知った。 「早く!」 朋恵は力強く頷く。 紘哉も頷き返し、塔に向かって走り出した。 「冬沢刑事!俺も手伝います!」 「……」 声を掛ける恵一の足をヒールで踏みつける。 彼は悲鳴と共にうずくまった。