その場に男が二人、佇んでいた。 暗くて顔は見えない。 二人の手にはナイフ。 この場にいると言うことは、恐らく黒蜜会の人間だろう。 「俺の屍を越えていけ……格好でもつけたつもりなのか?」 容赦ない紘哉の言葉。 言われた本人は、顔を真っ赤にして怒鳴った。 「うるさい!とにかく、冬也さんの計画を邪魔するわけにはいかないんだっ!」 「計画?」 「そうだ!女の子を殺して、ある男を絶望させるって!」 「……」