こちらミクモ探偵事務所4




寮を飛び出して五分経過。
やっとの思いで塔の前にたどり着いた。

二人とも肩で息をしている。
ずっと走りっぱなしだった。

「つ……疲れた……」

「ここでヘバってどうする。ほら……」

紘哉の顔が空に行く。
彼につられ、上を見上げると月が赤くなっていた。

「げっ……今何時だよ……」

「11時45分。ギリギリだ」

「マジで?じゃあ、行こうか」

恵一に促され足を踏み出したその時。