こちらミクモ探偵事務所4


真っ青になる恵一。
紘哉はコクリと頷いた。

「あんなに塔の周りうろちょろしてたのに……」

「まさに灯台もと暗しだな」

「ううん……眼中に無かったなんて……」

徐々に恵一の声のトーンが落ちていく。
まさか、こんな近くに幽閉されているなんて思いもしなかった。

ガタンとその場に座り込む恵一の腕を、紘哉が引っ張って立たせる。

いつになく真剣な目。

「ぐずぐず言ってる暇はない。行くぞ」

「……おう!」

紘哉と恵一は食堂を後にした。
時間はない。
羽兎はすぐそこだ。