こちらミクモ探偵事務所4


『――色々と悩んだけど、やっぱり死ぬよ』

「待て!早まるな!」

何を吹き込まれたのかは分からない。
しかし、羽兎の声は覚悟を決めたように凛としていた。

『早まってなんかないよ。私なりに悩んだんだ。
私が死ねば紘哉さんの命は助かる』

「バカな事言ってんじゃねぇよ!今助けに――」

『ううん。もういいんだ。
紘哉さん、今までありがとう。すごく楽しかったよ』

「おい!」

羽兎は悲しそうに言った。
わずかながら、すすり泣くような音も聞こえてくる。