『何か、シア姫の寝ていたようなベッドがある。 あと何か暗い。壁が石造りなのかな? 近くにランプがないと、何も見えない』 「他には?些細なことでもいい」 今のままだと情報が少なすぎる。 捲し立てるように訊く紘哉。 『そういえば……部屋のドアが普通なのに開かないの。鍵掛かってるからかもしれないんだけどさ。 私が殴ったり蹴ったりしてもびくともしなかったのに、冬也さんはすんなり開けることができたんだよね』