黙り込む羽兎。 何も言おうとしない。 「どうかしたか?」 『……分かんない』 「何が?」 『場所が分かんないんだ』 彼女は悲しそうに呟く。 紘哉は眉をひそめた。 「じゃあ、何か気付いた事は?」 『うーん……窓があるんだけど、木しか見えないの。しかも何かみんなちっちゃいし。 多分高いところだと思う』 「それで?」