今まで無表情だった紘哉の顔が歪む。 そんな彼に構わず、恵一はポケットから手錠を取り出した。 「どういう事だ?」 「惚けたって無駄だかんな! さっき聞き込みしてたら、昨日の夜に真っ黒い人が入っていったって言ってたぞ!」 「真っ黒いスーツだったら、そこらへんにたくさんいるだろ」 「いいや!寮の入館記録にお前の名前がしっかりと書いてあった」 「……」