こちらミクモ探偵事務所4


「だったら早くしないとな。『姫』を助けて『姫』を起こす。それが『王子』の役割だろ?」

「……うるさい。調子に乗るな」

「またぁー、照れちゃって!」

「……」

紘哉は無言で恵一の向こう脛を蹴った。
革靴の先がクリティカルヒット。
恵一はうずくまりながら呻いた。

「――ヒロくん、そろそろ11時半だよ」

紘実に呼び掛けられ、二人は彼女の方を向いた。