「でも夏紀は生きてるんじゃ――」 「それはちゃんと確かめないと分からない」 恵一の言葉を遮る。 反論してくると思っていたが、彼は神妙に頷いただけだった。 「それと『王子』。これは……」 ここにきて急に口ごもり始めた紘哉。 恵一はニヤニヤしながら彼の言葉を続ける。 「まぁ、『王子』っつーのは紘哉の事だろうな」 「……」