「誰が能無しだコラァ!!」 電話を片手に持ち、恵一が反論してくる。 話が聞こえていたらしい。 「叫ぶなよ。頭に響く」 「お前が能無し言うからいけねーんだろっ!!」 「事実を言って何が悪いんだ?」 「ヒデェ!!もう死ね!」 途端に部屋がシンとする。 紘実は苦笑いをし、紘哉は鋭い眼光で恵一を睨む。 思ってもみなかった展開に、オドオドし始める恵一。 「今のはちょっとシャレにならないね……」 困惑気味に紘実が呟いた。