こちらミクモ探偵事務所4


ふと前を見ると、紘実が椅子に座っていた。
彼女は口角を上げ、紘哉を見つめている。

「だいぶ月が赤くなってきたよ」

「……そうか」

普通だったら月見酒でもしているだろう。
しかし、今はその皆既月食がタイムリミットとなっている。

紘哉は眉間にシワを寄せ、チョコを口に含んだ。

「ヒロくん、シア姫は生きてると思ってるの?」

不意に紘実が口を開いた。
紘哉は首を横に振る。