「ニヤニヤするな。気持ち悪い」 「うるせーよ!」 「相手待たせてるんだろ。とっとと電話に出ろよ」 「……」 口元を歪め、何か言いたそうにしている。 やがて、彼は諦めたように携帯電話を耳に持っていった。 「もしもし……」 恵一は電話に出て、紘哉はチョコを開けた。 その内の一つを口の中に放り込む。 「……」 いくら考えても分からない。 むしろ、考えれば考えるほど分からなくなっていく。 夏紀の目的は果たして何だったのか?