「その大切な羽兎さんが、大変なことになってるんだろ?一人じゃ何もできないって」 「……」 「もっと俺を頼れよ。何の為に九年間もお前の友達やってると思ってるんだよ」 「……悪いな」 訪れる沈黙。 しかし、不思議と気まずいものではなかった。 やがて恵一は咳払いをすると、軌道修正しようと試みた。 「分かってくれればいいんだ。話を元に戻そう」 「……あぁ」 頷く紘哉はいつもと違い、どこか情けなく感じた。 彼なりに色々と考えや、思っていることがあるのだろう。