こちらミクモ探偵事務所4


「さっきは死にたくないって言ってたのに?」

「死にたくないけど……死ぬんだったら苦しまずに逝きたい」

「それはダメだよ」

彼は首を横に振った。

「死体はなるべく綺麗な方がいいでしょ?」

穏やかに笑う冬也。
思わず背筋がゾッとする。

「迷っている暇はないよ……ワトコちゃん」

眼鏡の奥の目が細くなる。
羽兎は覚悟を決め、携帯電話の通話ボタンを押した。