こちらミクモ探偵事務所4


そして、彼は携帯電話を羽兎に手渡した。
無言で受け取る羽兎。

「電話が終わり次第、これを食べてもらう」

彼はカゴに盛ってあるリンゴを指差した。
意味が分からず、首をかしげる。

「理系なワトコちゃんなら知ってるよね?
青酸カリって空気中に置いておくと、炭化して毒性がなくなるって。
まぁ、塗ったのは数時間前だし、少し生死の境をさ迷ってもらうだろうね」

「何で?一気に刺し殺してくれたらいいのに」