「いいニュース……?」 涙で頬を濡らしながら羽兎が訊く。 冬也は薄く笑う。 「死ぬ前に、別れを言う事を許してあげる」 そう言って、彼はポケットから羽兎の携帯電話を取り出した。 ピンク色の使い古した携帯電話。 「お父さんに連絡するのはナシだから」 「じゃあ……」 「うん。キミのお世話になった探偵さんに、最期の挨拶しておいで」