* 「ねぇワトコちゃん、お知らせがあるんだけどいいかな?」 あくまでも柔らかな物腰の冬也。 羽兎はベッドに腰掛け、小さくため息をついた。 「何?」 「いいニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」 「えー……じゃあ、悪いニュースから」 どっちにしろ嫌な予感しかしない。 だったら悪いことから先に聞いてしまおう。