しばらくすると、彼女は薬品の入ったボトルを持って帰ってきた。 それをテーブルの上に置く。 意味が分からず、紘哉は無言で彼女を見上げる。 「水酸化カリウム。その例のキノコにかけてみるといいわね」 「何でだ?」 「ドクツルタケだったら白色から鮮やかな黄色に変わるよ。それが見分けられる方法かな」 「なるほどな……」 小さなボトルに入れられた水酸化カリウム。 彼はありがたく受け取った。