こちらミクモ探偵事務所4


「――で、何の用なの?」

イライラしながらコーヒーを飲む紗季。
もちろんコーヒーはブラックだ。

「どっちかと言うと、紗季よりお兄さんの方に用がある」

紗季の額に青筋が浮かぶ。
対して怜は、糸目を更に細くして嬉しそうに笑った。

「え?僕?」

「はい。キノコについて訊きたいんです」

「キノコ?」

兄妹二人の声がピタリと揃う。