「はい?」 霞が信じられないと言う顔をする。 軽くため息をつく紘哉。 「過去に黒蜜会が関与する事件に巻き込まれた。 俺の叔父が死に、依頼人一家に不幸が起きた」 「不幸?」 「まず、その家族の次女が誘拐された。 最終的に彼女の両親は放火に巻き込まれて死亡。 そして、彼女とその子の姉が行方不明となった」 「……後味悪いッスね」 顔を歪める霞。 恵一はハッとしたような顔をして紘哉を見る。 しかし、彼がその視線に気付くことはなかった。