「どんな感じなんだ?」 「秋元冬也――声を聞いたことある人物はたくさんいるんスけど、顔を見た人物は誰一人としていないんスよ」 「どういう事だ……」 「早い話、顔を見た人は仲間になるか、その場で殺されるかしか選択肢が無いってことッスよ」 「……」 思わず言葉を失う紘哉。 だったらなぜ自分は生きている? 六年前、しっかりと彼の顔を見たはずだ。