手紙を読み終えた紘哉は、小さくため息をついた。 友理奈の過去。 警察もそれなりに聞き込みをしているはずだ。 それなのに手応えがない。 こちらで調べても、結果は同じじゃないか。 ずっとそう思っていた。 「秋元冬也ッスか……」 何とも言えない静寂を破ったのは霞だった。 彼はおもむろに話し始めた。 「資料で読んだことくらいありますね。僕は直接関わった事は無いッスけど」