「分かんねぇよ。聞いたこともない」 「まぁ、普通の人はなかなか聞かない物質ッスね」 彼は指をピンと立てると説明を始めた。 皆の視線が自然と指に目が行く。 「アマニチン――アマトキシン類ッスね。要は毒ッスよ」 「薬物とかか?」 「いや、主に毒きのこに含まれる成分ッス。 まぁ、適切な処置をしないと死にますね」 「毒きのこか……」