両腕を広げ、ニッコリと笑う紘実。 しかし、顔の半分がベールで隠されているため、本当の表情は読み取れない。 「じゃあ、遠慮なく……まずは、シア姫について教えてください」 「シア姫?」 てっきり友理奈の事を訊かれると思っていた紘実は、拍子抜けしてしまった。 それでも訊かれたことはしっかりと答える。 「一言で表すと、病弱だったよ」 「病弱?」