「それで、その真っ黒い人が部屋に入るのを確認して、シア姫の部屋に行きました」 「それで?」 「シア姫はいませんでした。色々と探して――今朝、あの塔へ」 一気に三津子の表情が暗くなる。 呼び出されて行ってみたら死体になっていた。 彼女もまた、被害者なのかもしれない。 「アリバイはありません。ごめんなさいです……」 「いやいや!いいんですよ!犯人は分かってますから」 しょげる三津子を必死に励ます恵一。 すると三津子は、少し安心したように微笑んだ。