「おはよう?」 まだ頭がハッキリとしない。 寝ぼけた目を擦り、人物を見ようと体を乗り出す。 そいつを認識した途端、羽兎は完全に目覚めた。 「あ!アナタは……道で声掛けてきた人!!」 「うん、そうだね。ゆっくり眠れた?」 優しく笑う男。 真ん中分けの黒髪。 切れ長の黒い目に縁眼鏡。 左目の下に小さな泣き黒子。 左耳に光る小さな金色のピアス。 「自己紹介がまだだったね。 オレの名前は秋元冬也。よろしく」