『でもさ、よく考えてみてよ?これからも黒蜜会に命を奪われる人なんて、沢山いるんだよ?』 「ボスのお前がよく言うよ」 『そう考えれば、人の命一個なんて軽いもんじゃない?』 「……」 『期限は皆既月食の日まで。それじゃあね』 軽く挨拶をすませると、冬也は一方的に電話を切ってしまった。 現場に訪れる重々しい沈黙。 どうしたらいいのか分からず、途方に暮れる人々。