中学二年の、途中から八代は変わったと思う。
あたしと奴は周りからみても距離が近くて
多感な中学生にしては、男子と女子の壁がなかった。
二人とも、冷やかしの目で見られていることに気づいていたけど気にもしなかったからいつまでも二人の世界に浸っていた
と、感じていたのはあたしだけだったのかもしれない。
あたしたちだけ、こどもの、延長線上
ずっと、この関係が終わらないって安心してたんだ。
すました女子からは冷たい態度をとられても
下品な男子からからかわれても
八代がいたから、あたしは―――――
でも、お門違いはあたし。
夏休み明けの九月頃から、八代はあたしを避け始めた。
あたしより二ヶ月早く14歳になった八代に
置いてかれた気分と裏切られた感じがして
それから、奴と過ごす時間も自然となくなっていった。
それから、紛れ込んだカメレオンみたいに
今まで仲良くなかった女子と話すようになって中学生活を終えた。
カメレオンでいることに慣れてきたあたしは、
高校でもその習慣が抜けない。
本音はいつも、建前の影
