昼休み
四時限目の体育で暑い中走らされて、元から体力も身体能力もないあたしはすぐに気分が悪くなった。
お昼ご飯を食べる気力もなく、友人に一言伝えてから保健室で休むことにした。
保健の先生は午後から出かけていないから鍵を任されて、このまま今日は午後の授業はサボろうかな…
…これじゃあ、八代と変わんないか
ベッドに横になって目を瞑ると、八代の背中が浮かんだ
こんな時にまたこいつが出てくるから、つい鼻で笑ってしまう。
八代は、どうしてあんなに変わっちゃったのかな?
寂しさで、さっきと違うモヤモヤで胸が苦しくなった
昔はあんなんじゃなかったのになあ
女子と見境なく絡んだり
授業をサボったり
あたしに、今朝みたいに甘く触ったりしなかった
だから距離感がわからなくなる。
甘い雰囲気を出すくせに、
甘い匂いは第三者のもので
本当に、八代はずるい
でも、あたしがよく知ってる八代は13歳のままだった