それからの日々をなんて表現しよう。
振り向くと“海”がいる。
笑い掛けてくれる。
話し掛けてくれる。
寄り添い合う事ができる。
ふざけて、すねて。
いろんな“海”がいる。
子供っぽいところがあったり、意外とドジだったりするところも…。
これが彼女か。
これが“海”か。
なんて素晴らしい!
ただ…時々フッと遠くを見る時がある。
僕ではない誰かを見てる気がする時が…。
気のせいだ。
気にしない。
今“海”は僕のものだ。


「“海”…、買い物行こうか。」
「うん。何が食べたい?」
何でもいい。
“海”が作るものなら。
「ん~そうだな。あれがいいな。この間作ってくれた煮物。」
「ああアレ?結構簡単なんだよ。一緒に作る?」
そう言って腕を組んでくる。
「そうだな。“海”ドジだから、指でも切れたら大変だしな。」
「えー、そんなことしないよ。イジワル。」
ちょっとフクレテみせる。
その顔に幸せを感じた。
更に体を寄せてくる。
みんな!見てくれ!これが僕の彼女です!!