いっつもそうだ。 喧嘩した時は 何を言っても無駄なんだ、コイツは。 そして、あたしが喧嘩を放棄する。 「…もういい、弁当なんて全部あげる。 あたしは気分が悪いので 保健室に行ってきます。」 …もちろん、今回も。 「ちょ…美優!?」 美菜の呼びとめる声が聞こえたけど スルーして保健室に向かう。 …ごめんね、美菜。 教室をふりかえったら 蓮が本当にあたしの弁当箱を 持っていてむかついた。