「最低な人間で悪かったですね。」



がたがたと、わざと大きい音をたて
バッグから弁当箱を出し低い声で呟いた、


…蓮。


「えっと…あれだよ。
 最低だけど…じゃない!」



「は?」


あたしをすごい目つきで睨みつける。



「遅刻魔のくせに偉そうにすんな、バカ。」



「まだ言ってる!
 その呼び方やめて…って、何してんの!?」



「ん?卵焼き食ってんの。」



…それあたしのだから。



反抗する気もなくした。