「俺は詩織のこと、超大事にしてきたつもりなんだよ。
大袈裟だけど、詩織がいれば他に何もいらない…って。」
嘲笑うような表情は見てるだけで
泣いてしまいそうで…。
滲んだ視界から祐人くんをはずした。
「でも…詩織はどうだったんだかわかんねぇな。
俺は遊び相手だったのかもしれない。」
「…違う!絶対そんなことない!
中学生のころから2人とも本当に幸せそうだったっ。
祐人くんが…遊び相手だなんてあり得ないよ!」
「…ありがとな。そろそろ行くか。」
「うん…。」
あたしが泣いてどうすんの…。
1番辛いのは、祐人くんなのに…。

